樽酒の美味しい嗜み方

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tarusake28その昔瓶詰めなどの保存技術も容器もなかった頃、出来上がった日本酒は杉で出来た樽に貯蔵されていました。そうやって貯蔵されていた日本酒には樽の材料である杉の香りが徐々に移り、独特の芳香を放つようになります。この香りは爽やかに鼻に抜けて日本酒の風味を引き立たせ味わう人々を楽しませました。江戸時代の頃に飲まれていた日本酒はほぼ樽酒であったと言うことが出来ます。

今現在でもそうした貯蔵方法により香り付けした日本酒は樽酒として親しまれています。
日本酒には様々な風味の楽しみ方が存在しますが、そのひとつが樽酒なのです。樽酒の風味が最も堪能できる呑み方はぬるめの燗酒です。人肌よりもやや熱い程度の温度を目安にしましょう。この飲み方と温度が最も杉を薫り立たせ、日本酒本来の味に複雑さを持たせます。口内で日本酒と杉の香りのハーモニーを楽しみましょう。ただ辛口の日本酒はあまり熱くすると辛くなり過ぎてしまうので温度には細心の注意が必要です。
樽酒の中に詰められているのは吟醸酒や純米酒といったごく普通の清酒です。使用される樽は現在販売されている樽酒のほとんどが杉で作られています。ちなみに樽のまま販売されているお酒のみを樽酒と呼ぶのではなく、販売される前に香りがつくまで樽に詰めてから瓶などに詰めたものでも樽酒です。