マルポール条約は重油にも関係する話

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Japan Tanker Explosion船舶の海洋事故で、重油や原油などが流出してしまう海洋汚染を防止するための条約があります。それは「マルポール条約」と言います。議定書が採択されて発効したのは1983年のことです。きっかけとなった海洋事故は1976年の「アルゴ・マーチャント号事件」の発生です。

ですが船舶から重油が漏れた最大の事故は1997年1月2日の「ナホトカ号事件」ですね。これは島根県の隠岐の島の沖で発生しています。そして漏洩した重油は島根県から福井県や石川県の方まで流れていいき、かなりの広域にわたる事故となりました。そして重油の回収もかなりの困難をきたしています。それは重油が漂着した場所が岩場だったために、機械を使用しての回収が不可能だったからです。唯一有効な手段は人力による柄杓を使って集めるという原始的な方法でした。その結果、ボランティアによる人海戦術が大きく貢献したわけです。それは地元住民だけではなくて、全国各地からもボランティアが参加し、のべ30万人の民間有志による回収作業となりました。この事故に関わって、日本政府が適した損害賠償額は、「1340億円」にもなっています。なおこの大事な時期に、石川県小松市の市長であった北栄一郎氏は、休暇を取ってサイパンへ海外旅行に行っています。